デリケートゾーンをしっかり洗っていても、おりもの自体が臭う場合はなかなかニオイが取れませんよね…。
女性は生理によって、ニオイやすい時期があるものです。
しかし、膣内をキレイにしたくても奥まで洗えないものですし、洗い過ぎると膣の自浄作用を乱してしまいます。
そんなときは、膣洗浄用のビデがおすすめ。
現在ではセルフ膣洗浄がかなり一般的で、多くの商品が販売されています。
そこで、膣洗浄用ビデの効果や使いどき、注意点などを解説していきます。
- 膣洗浄用ビデの効果
- 膣洗浄用ビデの使い方
- 膣洗浄用ビデを使う時の注意点
このページの目次
膣洗浄用ビデはこんな時に使う
膣洗浄用ビデは、デリケートゾーンの臭い改善や膣内を清潔に保つことに効果的です。
生理の終わりかけに経血を早く出し切りたい膣洗浄用ビデを使う
生理が終わりかけになってから、ほんの少量出る経血の臭いがキツイ…と感じるときはありませんか?
古くなった子宮内膜が血液と一緒にスムーズに排出されず、子宮内に残った『残留経血』に雑菌が繁殖してしまうからです。
経血が少なくなってきたタイミングで膣洗浄ビデを使うことにより、中に残った経血を洗い出し生理を早く終わらせるので、雑菌で悪臭を発生させることを防げます。
海水浴やプールの後に雑菌を流す時に膣洗浄用ビデを使う
海水や、ざまざまな人が利用しているプールには、たくさんの雑菌が存在しています。
男性に対して女性の方が海やプールの雑菌の影響を2倍も受けやすく、デリケートゾーンの悪臭の原因となる細菌性腟炎を引き起こす恐れがあります。
さらに、プールの塩素は細菌を膣内に入れやすくしてしまうため、膣洗浄を行ってしっかり菌を洗い流すことが必要です。
おりもの自体が臭う時に膣洗浄用ビデを使う
デリケートゾーンの消臭効果がある石鹸やクリームなどを使っても、おりもの自体が臭うときは臭いの原因を取り除けません。
生理直前に出る臭いのキツイおりものが生理後も出きらず残っている場合もあります。
サラサラとしたおりもおのであれば排出されやすいですが、ドロっとしたおりものは膣内に残りやすく、酸化すると加齢臭のような臭いを発します。
通常のおりものは少し酸っぱい程度が正常な臭いなので、自分のおりものの臭いが鼻につくような臭いだったり、ドロっとしたおりものが長引く場合は膣洗浄用ビデを使いましょう。
性行為の前や後に膣洗浄用ビデを使う
デリケートゾーンの臭いを一番気にするときと言えば、パートナーとの性行為前ですよね。
このときだけは臭いたくない!という場面で使用することで、しっかりと臭いの原因を洗い流すことができます。
また、性行為の後に使用するのもおすすめです。
性行為中に唾液や指から侵入した雑菌や、菌を繁殖させてしまう愛液や精液を洗い流せます。
頻繁に使用するのはかえって膣内環境に良くありませんが、週1回程度のケアに膣洗浄を行いましょう。
デリケートゾーンの臭いに膣洗浄用ビデを使う注意点
これらの注意点を踏まえたうえで使用しましょう。
膣洗浄用ビデは根本的な臭い改善にはならない
膣洗浄用ビデは、膣の奥に残ったおりものや経血を洗い出すために開発されたものです。
洗浄液自体に消臭効果があるわけではなく、薬で雑菌を死滅させる作用もありません。
- 恥垢汚れ
- すそわきが
- 食生活などの体質が原因でおりものが臭う
- 感染症
これらがデリケートゾーンの臭いの原因になっている場合は、一時的な効果しか得られないので注意してください。
精製水タイプの膣洗浄用ビデは必要な常在菌を洗い流してしまう
膣洗浄ビデには2種類ありますが、精製水で洗い流すタイプのものだと、膣内の常在菌も一緒に洗い出してしまいます。
常在菌は雑菌の侵入を防いだり、膣内を雑菌が繁殖しにくい弱酸性に保つ役割に欠かせません。
使いすぎると自浄作用を行う力が弱まり、かえって雑菌を増やしてしまい、感染症を引き起こしてしまいやすくなります。
膣洗浄用ビデは膣に挿入するので抵抗がある人もいる
膣洗浄用ビデはノズル部分を膣に挿入して使用するので、普段からタンポンを使っていない方や、性行為未経験の方だと抵抗があると思います。
挿入が上手くいかないと洗浄用の液体がしっかり中に入らなかったり、痛みを感じる方もいます。
そういった方は、膣の皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので、しっかりと使い方やコツを覚えてから使用しましょう。
膣洗浄用ビデの選び方
自分で行う膣洗浄が一般化してきたため、いろんな種類のビデが販売されています。
ドラッグストアで買えるものもあればネットでしか買えないものもありますが、何を基準に選べばいいか迷ってしまいますよね。
膣洗浄用ビデは管理医療機器に指定されているものを選ぶ
膣洗浄用ビデを選ぶときは、必ず「管理医療機器」に指定されているものを選びましょう。
さらに、販売会社が医療機器認証を受けていることも必要です。
ネットでは認証を受けていない海外製の製品が売られている場合もあるので、安心できるものだけを使ってください。
膣洗浄用ビデの種類で選ぶ
膣洗浄用ビデには、主に『精製水タイプ』と『ジェルタイプ』があります。
それぞれメリットが異なりますので、自分がどんな目的で膣洗浄を行いたいかによって使い分けてみてください。
精製水タイプ
精製水タイプは、こんなときに・・・
- すぐにさっぱりしたしたい
- 経血やおりものを早く洗い流したい
純度の高い水である精製水を使って膣内を洗浄するタイプで、防腐剤などは入っていません。
水の勢いを利用して洗浄するので、膣内に入れるとすぐに精製水が流れ出て、さっぱりした使い心地が得られるのが特徴です。
シャワーと同じ効果があり、残留経血やおりものをすばやく洗い流すことができるので、すぐに臭いの原因を洗い流したいときにおすすめ。
しかし、精製水で必要な善玉菌なども洗い流してしまうので、自浄作用を弱めてしまうデメリットがあります。
ジェルタイプ
ジェルタイプは、こんなときに・・・
- 自浄作用を弱めず臭いをケアしたい
- 一時的ではなくしっかり消臭したい
ジェルタイプの膣洗浄用ビデは、膣内の善玉菌と同じ乳酸菌をジェルに配合しているので、自浄作用に悪影響を与えることなく洗浄できます。
ジェルが長く膣内に留まるので、時間をかけて雑菌の侵入・繁殖を防ぎ、潤いを与えながら消臭してくれます。
ただ、すぐにジェルが排出されない分、外出中は下着を汚してしまう恐れがあります。
寝る前に使用したり、ナプキンやおりものシートを付けて汚れを予防しましょう。
膣洗浄用ビデは膣内に挿入しやすいものを選ぶ
ビデのボトルの形状にもさまざなまタイプがあります。
スポイト型の真っ直ぐなものは奥まで洗浄液が届きやすいですし、ノズル部分が曲がるものであれば挿入しやすいです。
膣内に入れるのが怖い、慣れていないので上手く注入できないという方は、ノズルの先端を動かせるものがおすすめ。
その他にも、先端が濡れていて、スムーズに挿入できるように開発されたものもあります。
おすすめの膣洗浄用ビデはジェルタイプの「インクリア」
膣洗浄用ビデのなかで、ジェルタイプでありメジャーな人気商品が「インクリア」です。
全体的に細い設計なので挿入しやすく、乳酸菌とヒアルロン酸を配合したジェルが膣内に潤いを与えながら環境を整えます。
数日使用したらデリケートゾーンの臭いが気にならなくなった!という声が多く、3本入りから購入できるので、初めて膣洗浄を試す方にもピッタリです。
インクリアの詳しい使用した感想や使い方を別ページにまとめたのでご覧になってみてください♪
膣洗浄用ビデの使い方
ビデが上手く使えないとしっかり洗浄ができなかったり、かえって雑菌を侵入させてしまいます。
基本的な使い方はとても簡単ですが、しっかりと手順やポイントなどを覚えておきましょう。
①浴室で手と膣周辺を清潔にする
ノズルを膣に挿入する際に外部の雑菌が付着しないよう、手と膣周辺を洗って清潔にしておきましょう。
精製水タイプはすぐに膣から水が出てくるので、浴室で使ってください。
②膣内に挿入し中身を注入
体をリラックスさせて膣周辺の力を抜き、商品ごとの目安の位置までゆっくり挿入します。
ボトルやピストンを押して液を注入し、ノズルを抜いたら完了です。
膣周辺を拭いて、清潔な下着を着用しましょう。
③抜いたあとは捨てる
膣洗浄用ビデは、必ず1回使ったら捨ててください。
中に水道水や精製水を入れて再利用するのは、雑菌を侵入させてしまう恐れがあるので危険です。
膣洗浄用ビデを使う頻度・ペース
精製水タイプのものは膣内の常在菌も洗い流してしまうので、週1回程度にしておきましょう。
生理終わりかけのときだけ使うのもおすすめです。
ジェルタイプであれば、頻繁に使用しても問題ありません。
臭いがキツイときは、数日連続で使用するとしっかり消臭できます。
まとめ「膣洗浄用ビデはデリケートゾーンの臭い対策になる場合とならない場合がある」
デリケートゾーンの臭いが生理前のおりものだったり、残留経血が原因である場合は膣洗浄を行うことで臭いを改善できます。
精製水タイプとジェルタイプがありますが、膣内の自浄作用を弱めないためにも、なるべくジェルタイプを使うことをおすすめします。
ただ、臭いの原因が恥垢や体臭、すそわきがが原因であれば膣内から臭いを発しているわけではありません。